■春眠 第二話

★新人スタッフ 『さいとう たかお』がお届けする
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

『見知らぬ男性の引越しの手伝いなんて
怖くなかったの?』

雄一朗は、麻美に問いかけた

麻美は、『フフッ』と笑って
何も言わなかった

引越しの日が決まった頃

雄一朗は
知人の人材派遣会社に依頼をして

引越しのお手伝いや家具選びを
してもらえる人をお願いしていた

エプロンをした年配のご婦人を
イメージしていたのだが・・・

引越し当日に現れたのは

つい先日まで、とある百貨店の美容部員を
していたという

20代半ばの麻美だった

雄一朗は、麻美を見た瞬間
『ドキッ』としてしまった

こんな若い女の子に
おじさんの引越しの手伝いをしてもらうなんて

正直ちょっと恥ずかしい

そんなふうに思っていた

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです