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■綺麗なバラ 最終回


★新人スタッフ『さいとう たかお』がお届けする
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

『それって、ずっこい♪』

利江は、ちょっと怒ったそぶりで
雄一朗にそう言った

少し怒った利江も可愛かった

今更ながら、ずっこいをググってみると
関西方面で使用される言葉で「ずるい」
という意味らしい

雄一朗が友達とどこかに行った話しを
すると

「なぜ、自分も連れて行かないのか?」
というニュアンスだったのだろう

街には、外車が溢れ
洒落たCAFÉや流行のブティックも繁盛していたようだ

雄一朗は、まだ学生だったので
直接的にバブル景気を
実感していたわけではなかった

ただ、今になって思うのは

毎年のように不動産屋から
月極駐車場代の値上げを
当たり前のように言ってくるのを

不思議に思っていた事だろうか

いつも西宮北口のマクドで
待ち合わせをしたが

待っているのは、いつも雄一朗のほうだった

当然、帰りも彼女の家まで送ることになる

利江と会って過ごすのは楽しかったが
だんだんと憂鬱になってくる自分が
わかった

向うは、OL
こちらは、暇を持て余す貧乏学生・・・

なかなか時間の共有が難しい

そう思っていたところ

だんだんと連絡が途絶えがちになっていた

綺麗なバラには棘があるのだと

雄一朗は実感した

【完】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです

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