■綺麗なバラ 第一話

★新人スタッフ『さいとう たかお』がお届けする
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

『じゃあ、マクドの前で待ってるから♪』
利江は、車の助手席から降りながら

雄一朗に向かってそう言った

岡山ならマックだが、関西方面では
マクドというらしい

神戸で暮らしだした雄一朗には
見るもの聞くもの全てが新鮮だった

今、最ブレイクしている「バブル」な
時代でディスコ全盛の時代であった

女の子は、ワンレングスにボディコン
男の子は、ダブルの緩いスーツが定番だった

雄一朗は、友人の紹介で利江と出会い

利江の第一印象は

「うわぁ~可愛い♪」
素直に言葉で表現するとこんな感じだろうか

お嬢様学校を卒業した利江は
家業の事務を手伝っていた

利江との待ち合わせ場所は
彼女の仕事帰りの都合で
西宮北口のマクドだった

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです