■夕顔♪ 第三話

梅雨明け前のムッとする夕暮れ

待ち合わせの場所に

志保はいた

二人でいると夫婦に見えるのか?

それとも恋人同士なのか?

ちょっと可笑しくなった

ただ、こんな冴えない俺と食事に

行ってくれるだけで感謝しないと

いけないな

ビルの大きな窓から見える港町の夜景は

雄一朗を誘惑しているようだ

昔話に花が咲き

美味しい料理と共に楽しい会話が

弾んだ

食事も終わりかけ

「この後どうする?」

子供もいる事だし、志保は帰ると

雄一朗は、予測していた

しかし・・・

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は
 全てフィクションです