★新人スタッフ 『さいとう たかお』の
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!
「えっ、そんなこと聞く?」
レイコは、ちょっと怒ったように眼を見開き
雄一朗のほうを見た
春爛漫なとある休日
数年ぶりにレイコを誘うといつもは既読スルー
なのだが、今回はすぐに返信があった
雄一朗が食事場所に選んだのは、町屋やきにくで
人気のある「密陽家」(みらんちぷ)
待ち合わせ場所の西口のエスカレーターから降りてきた
レイコは、少し先に到着していた雄一朗に
「久し振りね♪」
と声をかけた
数年ぶりに会ったレイコは、以前と変わらぬ
どこか悪い女の雰囲気を持っていた
話がそれたが
冒頭の質問は
「今、いくつになった?」
である
まず、相手の年齢を確認しておかないと
話の内容が異なるからだ
レイコは雄一朗の事をどう思っているのだろう?
年の差は20歳近い
芸能人なら良くある話だが、雄一朗は一般人だ
彼女は、雄一朗を恋愛対象としてみているのだろうか?
それともただの友達?いや知人か?
お酒もすすみ、以前良く会っていた頃の話で盛り上がる
彼女は、料理もお店も満足したようだった
雄一朗は、だんだんと彼女の魅力に惹き込まれている
ような気がした
【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです