■春眠 最終回

★新人スタッフ 『さいとう たかお』の
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

『部屋は、若い女の子受けする
男の子っぽいイメージで

インテリアをまとめて欲しい♪』

雄一朗は、麻美にそう頼んだ

2年前の雄一朗はというと

環境の厳しい会社に勤務していて
心身ともに疲れきっていた

麻美との会話もうる覚えだが

麻美は、雄一朗の引越し先から
比較的近くに家族と住んでいて

時間のあるときには

スポーツクラブのプールに
行っているという話だった

今なら
『今度、一緒に♪』
というところだが

その時には、あやふやな
相槌で終わってしまった事を
後悔していた

結局、2日間

麻美にインテリア選びや引越しを
手伝ってもらって

ほぼ、一人暮らしが出来る目処がついた

まだ揃えるものはあるが

雄一朗の満足する部屋に
仕上がった

「春眠暁を覚えず」

麻美との再会を胸に
雄一朗は、夢の途中だった

【完】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです