★自称小説家『さいとう たかお』の
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

『私、○△(地名)に土地と小さなビルを
買ったの♪』

レイコからだった
注:レイコとは過去の小説に登場した
30代半ばに差し掛かる、雄一朗が
一方的に恋心をいだく独身女性の事

『岡山市内に家を建てるとすると
土地と建物でいくらくらいするの?』

レイコは続けた

家を建てる前に・・・

えっ、一体誰と住むのか?

今、彼氏はいるのか?

雄一朗は

そっちのほうに気持ちが
走って(笑)

本題のレイコからの問いには

適当に受け流してしまった

雄一朗は

もしかして・・・

レイコが自分と暮らす気があるのではないか

そう、勝手に思い込んでいた

「ビルは、誰かに貸すの?」

雄一朗が聞くと

『リフォームして貸すか、自分の趣味用に
使うか、どうしようかな?』

そんな返答だった

自分の趣味?

レイコの趣味って何だったかな?

しかし

土地と小さなビルを買うといっても

3桁・・・いや4桁万円には

達するであろうそのお金が

果たしてどこから出たのか

雄一朗には

興味津々であった

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は
全てフィクションです