★新人スタッフ 『さいとう たかお』の
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!
『千恵・・・
実は、僕は学生の頃から
ずっと千恵の事が好きだったんだ』
宴席の途中で
雄一朗は千恵に
勇気を出して話しかけた
雄一朗が、そう言うと
千恵は、穏やかに微笑んでいた
全て、わかっていたのだろう
同時に、千恵はもう雄一朗には
振り向いてくれない事に
気づいた
千恵には、守るべき家庭がある
落ち着いて考えれば
当然の結末であった
雄一朗の気持ちは
もうふっ切れたのだろうか
いや
陽炎のように彷徨っていた
と表現するのが
良いのかもしれない
『もしかしたら、千恵は・・・』
雄一朗は
自分のやるせなさに
肩を落とした
【完】
※ストーリーに登場する人物等は
全てフィクションです