■黄昏 第三話

もし、キョウコとドライブに行くなら

赤いオープンカーか♪

ドライブに行った先で

キョウコと喧嘩などしないだろうかと

要らぬ心配をしている自分が

可笑しかった

すでに希望の車種は決まっていたので

あとは予算に見合うモノが見つかれば

購入をしたいと考えていた

『クルマは売る側ではなく、買う側にならないとね』

雄一朗が以前、自動車販売の仕事をしていた頃

仲の良い車好きのスタッフと交わした言葉だ

長年経験したものにしか分からない

結構、奥の深い言葉

雄一朗は

現在も自動車ディーラーで働く

この仲の良いスタッフから買おうと

思っていた

【つづく】

※ストーリーに登場する人物等は
 全てフィクションです