
「そうそう、良いよR子ちゃん♪」
「じゃあ、ちょっと右を向いて
左手を髪に当ててみようか」
R子には、雄一朗の専属モデルを
してもらっていた
知り合ってからだと
もう10年くらいになるだろうか
今までのR子との思い出が
甦ってくる
心にポッカリと穴が開いたというよりは
現実を受け止めれない自分がいた
そんな中、雄一朗は
今流行のクロスバイクやロードバイクを購入した
初心者向けの講習会のようなものを考えていた
実は、雄一朗は若い頃に
競輪選手を目指していた頃があり
当時は、地元のプロ選手に指導して
もらっていた実績がある
これはビジネスモデルではなく
昨今の自転車ブームの裏側で
事故が多発していると言う事実を
踏まえ、この安全教室を無料で
開催する事により、何か役に立てるのでは
ないかと考えていた
【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は
全てフィクションです