★新人スタッフ『さいとう たかお』がお届けする
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!
「りえだから、としえじゃないからね♪」
利江は、念を押すように
雄一朗に言った
利江は、自分の名前と
自宅の電話番号を書いた
紙切れを雄一朗に手渡した
当時は、携帯もポケベルもない時代
デートの約束をする為
彼女の家に電話をする時には
お父さんが出やしないかと冷や冷やしたものだ
お母さんが電話に出ると
ホッと胸を撫で下ろし
彼女に電話を繋いでもらえた
田舎から出てきた雄一朗には
新鮮な日々が続いた
デートの行き先は
利江から一方的に
『私は仕事があるから、あなたが
学生で時間があるから考えて』と
告げられた・・・
とても可愛いのだが
お嬢様育ちのせいかどうか
わがままな態度が見え隠れしていた
【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです