★自称小説家『さいとう たかお』の
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!
時は2月
午後の日差しは
春を思わせる時もあるが
早朝は、かなり冷え込む
陽だまりを求めたいのは
誰しも同じ事
朝子に会って
何から話せば良いのだろう
しかし、朝子は
雄一朗の事をどう思っていたのか
ただの母親の知り合い程度か
それとも・・・
雄一朗は、程なく
朝子とあの子と再会をした
相変わらず陽気な親子であった
ここ数年間を忘れさせるくらいに
話題は尽きない
こんな何気ない笑いのある日常を送るのも
ある意味幸せなのかもしれないな
雄一朗は
ふと呟いた
朝子は、もう三十路を越えていた
タイムマシーンが実在するならば
是非その恩恵に与りたいものだ
雄一朗は
本気でそう思った
朝子は
雄一朗の陽だまりになるのだろうか
耳を澄ませば
もうそこには、春の足音が・・・
【完】
※ストーリーに登場する人物等は
全てフィクションです