
梅雨明け前のムッとする夕暮れ
待ち合わせの場所に
志保はいた
二人でいると夫婦に見えるのか?
それとも恋人同士なのか?
ちょっと可笑しくなった
ただ、こんな冴えない俺と食事に
行ってくれるだけで感謝しないと
いけないな
ビルの大きな窓から見える港町の夜景は
雄一朗を誘惑しているようだ
昔話に花が咲き
美味しい料理と共に楽しい会話が
弾んだ
食事も終わりかけ
「この後どうする?」
子供もいる事だし、志保は帰ると
雄一朗は、予測していた
しかし・・・
【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は
全てフィクションです