■夕顔♪ 最終回

『この後、どうしようかな♪』

志保はちょっと酔っているのか

髪をかき上げながら

少し笑みを浮かべてそう言った

雄一朗のタコメーター(回転計)は

レッドゾーンに差し掛かっていた

程なく、お店を決め

とあるバーに二人は身を滑り込ませた

馴染みのあるカクテルを注文し

『志保、幸せ?』

雄一朗は、ゆっくりと問いかけた

『うん、どうやろ~』

志保は、はぐらかした

もうそれ以上は聞かなかった

20年間の時は

もう手の届くところまできていた

次回の約束をとりつけた

雄一朗は、お店を出ると

そっと志保を抱き寄せた

【完】
※ストーリーに登場する人物等は
 全てフィクションです