■恋の行方 第三話

★新人スタッフ『さいとう たかお』がお届けする
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

雄一朗は『Late Summer』を楽しんでいた

ただ、マリは約束の時間にいつも遅れてやってきた
もともと時間にルーズな育ち方をしてきたのだろうか

今度は、約束の時間を30分ほど早めに伝えておこう
雄一朗は、そんなふうに思っていた

トライリンガルの彼女から
「じゃあ、私がたまちゃんに英語を教えるから
変わりに日本語を教えて♪」
※マリは、雄一朗の事をたまちゃんと呼んでいた

幼少期までしか日本に住んでいなかったという彼女は
日本語が拙い

食事のメニューも、雄一朗がカタコトの英単語を並べて
説明をする必要がある

どうもしっくりとこない・・・
この先に進めるのか?

そんな折り、半年ほど前に友人の紹介で
会った事のある化粧品業界に身を置く直美から連絡があった

仕事に打ち込む直美の話には
自信と不安が交錯していた

雄一朗は、彼女の話に耳を傾けると同時に
気持ちが彼女に傾きかけていることに気がついた

カジュアルなイタリアンレストランで二人の距離が
少し縮まったかも

花火大会での浴衣姿のマリは、とても魅力的
であったのだが・・・

夜空を見上げた雄一朗は、流れる星を眺めていた

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです