■暑い夏 第三話

★新人スタッフ『さいとう たかお』がお届けする
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

弘美とは、予約した飲食店の近くで
待ち合わせをした

約束の時間に現れた弘美を見て
雄一朗はホッとした

お店のカップルシートは
二人の距離を縮めてくれた

『なんだか、恋人同士のようだね♪』
雄一朗がそう言うと

弘美はフフッと笑った

学生時代の懐かしい話や共通の友達の話題など
アルコールの力も借りて話は盛り上がる

その後、弘美は、現在の自分の状況を赤裸々に
話してくれた

かなり深刻な部分もあり
雄一朗は、じっと耳を傾けた

話は雄一朗の近況とも酷似する部分もあり
お互いそんな歳になったんだなと
共感する事も多かった

弘美が僕と一緒になってくれるのなら
こちらで仕事を探しても良い

そんなふうにも思っていた
第二いや第三の人生か・・・

まだまだ続きそうだな

雄一朗は、グラスのビールを
飲み干した

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は全てフィクションです