■陽炎 第二話

★新人スタッフ 『さいとう たかお』の
ちょっと甘くて切ないラブストーリーを
お楽しみ下さい!

雄一朗は

千恵に恋心を持っていたのは

間違いない

ただ、何故か

告白はしなかった・・・

というか出来なかった

もし、告白をした場合

万一の結果が恐かった

それならば

現在の友達のままの関係のほうが

良いのかもしれない

千恵は

雄一朗の事をどう思っていたのだろう

ただの仲の良い異性の友達という

認識だったのだろうか・・・

もしかして、雄一朗の気持ちには

気付いていたのかもしれない

三宮発の最終電車に
二人で走って

無事に千恵が間に合って
電車に乗ると

千恵は窓から
雄一朗に手を振った

思い出のドラマのワンシーンか

【つづく】
※ストーリーに登場する人物等は
 全てフィクションです